中東紛争でヨーロッパ人観光客が激減、バリ島や東南アジア観光業に打撃
米国・イスラエルによるイラン攻撃以降、ドバイやドーハ経由の航空便が混乱し航空運賃が高騰、ヨーロッパからの観光客が東南アジアを敬遠する動きが広がっている。バリ島でもヨーロッパ市場依存の旅行会社は予約が大幅減少し、業界は豪州・中国・シンガポール・韓国など新市場開拓に動いている。
2月末以降の米国・イスラエルによるイラン攻撃を受け、中東紛争の影響は航空運賃の高騰やドバイ・ドーハ経由便の混乱という形で東南アジア観光業に波及している。カンボジアでは今年第1四半期の外国人観光客数が前年同期比45%減少し、シェムリアップのトゥクトゥク運転手やレストラン従業員、ツアーガイドの収入が大幅に落ち込んだ。タイのパンガー県でもホテル予約が半減し、船着き場や観光船の運航がほぼ停止、船長や桟橋スタッフが失業や収入激減に直面している。
インドネシア・バリ島では、オーストラリアと中国からの観光客が引き続き安定しているため全体としては比較的堅調だが、ヨーロッパ市場に依存する旅行代理店は予約数が45%減少する見通しとなっており、給与引き上げの中止など経営面での影響が出ている。ワヤン・コステル知事は、イラン紛争の影響で中東主要都市を経由する乗り継ぎ便が減少し、ヨーロッパからの観光客数減少につながっていると説明した。
業界は対応策として、オーストラリア・中国・シンガポール・韓国へのプロモーション使節団派遣や、インドネシア政府による国内線エコノミークラス運賃への税制優遇措置などを進め、国内・近隣国市場の開拓に力を入れている。
考慮すべき事項
ヨーロッパから東南アジア方面へ渡航予定の場合、中東経由便は運賃高騰や運航変更の可能性があるため、他の経由地(シンガポール・香港・韓国経由など)も比較検討し、早めに予約状況を確認することを勧める。バリ島やシェムリアップ、パンガーなど観光業依存度の高い地域を訪れる際は、地元のツアーガイドやトゥクトゥク・ボート事業者を積極的に利用することが、現地経済への直接的な支援につながる。
情報源: vietnam.vn