インドネシア政府、バリ島の外国人デジタルノマド向け新規制・税制を検討
インドネシア出入国管理局は、バリ島などで増加する外国人デジタルノマドに対する労働ビザの見直しと新たな税制導入を検討していると発表した。現行制度は現地雇用を前提としており、海外企業のために働く外国人在住者への課税・法的枠組みが課題となっている。具体的な政策はまだ確定していない。
インドネシア出入国管理局長官のヘンダルサム・マラントコ氏は8月12日の記者会見で、バリ島など人気の目的地で急増する外国人デジタルノマドへの対応について、労働ビザ制度の見直しと新たな税制の検討を進めていると述べた。
デジタルノマドとは、デジタル技術を活用して場所を問わず独立して仕事を行う人々を指す。ヘンダルサム氏によると、これらの外国人は物理的にインドネシアに居住しながら海外の雇用主のために働くため、既存の労働ビザや税制の枠組みでは対応が難しいという。現行の労働ビザは現地雇用を前提としているため、こうした働き方をどのように国内の税法・労働法に位置づけるかが課題となっている。
同氏は、デジタルノマドの存在が地元の住宅、飲食、サービス業に収益をもたらす一方で、在留許可違反や不法滞在(オーバーステイ)、無税での経済活動への懸念も指摘されていると述べた。
現在、税制の枠組みや法執行措置に関する共同研究が進められており、正式な政策の発表は研究完了後になるとしている。ヘンダルサム氏は、より明確な法的枠組みの確立に向けて、国民やメディアの理解と協力を求めた。
考慮すべき事項
現時点では正式な新制度は発表されていないため、既存のビザ・在留資格の条件を厳守し、遠隔で海外の仕事をしている場合はビザ区分が実態と合っているか確認しておくことが重要。今後の税制・ビザ見直しに関する公式発表は、インドネシア出入国管理局やバリの信頼できる現地情報源で継続的に確認すること。オーバーステイや不適切な在留資格での活動は罰則の対象となるため、長期滞在を予定する場合は現地の移民代理店や弁護士に相談することを推奨する。
情報源: ANTARA Mataram