インドネシア入国管理局、イスラエル人の入国方法についてSNS上の議論に説明
バリでイスラエル人観光客の存在を指摘するSNS投稿が拡散したことを受け、インドネシア出入国管理総局が公式に説明を行った。イスラエル人はビザの厳格な審査を通過する場合と、二重国籍による他国パスポート(ポルトガル・ドイツ・ギリシャなど)を使用して入国する場合があるという。
インドネシア出入国管理総局は、親パレスチナ活動家や国際的なインフルエンサーがSNS上で提起した、バリにおけるイスラエル人の活動に関する議論に対し説明を行った。
出入国管理総局のビザ・旅行文書局長エコ・ブディアント氏によると、イスラエル人がインドネシアに入国する経路は主に2つある。1つ目は、外務省・国家情報庁(BIN)・警察・検察・戦略情報庁(BAIS)・内務省など複数の関係機関による厳格な審査・承認を経てビザが発給されるケースだ。ブディアント氏は「検証も承認も、入国管理局単独で行うものではない」と述べた。この審査結果に基づき、標準的なビザ手続きで入国できたイスラエル国籍者は極めて少数だったという。
2つ目の経路は、二重国籍を認める国のパスポートを使用する方法だ。インドネシアは単一国籍主義を採用しているが、多くの欧州諸国は二重・多重国籍を認めており、イスラエル国籍者が他国籍を併せ持つことは国際的に認知されている。インドネシアの入国審査システム(SIMKIM)による名前・アルファベット順の照合で、ポルトガル、ドイツ、ギリシャなどのパスポートを使用して入国した人物が確認されたという。ブディアント氏は、審査対象は「出生地ではなく国籍」であると説明した。
今回の説明は、バリで休暇を過ごすイスラエル人観光客の映像がSNS上で拡散し、親パレスチナ派インフルエンサーの反応を呼んだことを受けたもの。ニューヨークのイマーム、イマーム・シャムシ・アリ氏は8月3日の投稿で「これは話題になっているが、インドネシアでは比較的静かなようだ。何が起きているのか」と問いかけていた。
考慮すべき事項
この件は既存の入国審査制度の運用実態に関する説明であり、観光客や在住者への直接的な規制変更は発表されていない。外国人観光客は通常通りビザ要件を確認し、パスポート情報が保有ビザと一致していることを確認して入国審査に備えるとよい。SNS上の未確認情報や政治的主張の拡散には注意し、公式発表(出入国管理総局等)を確認することを推奨する。
情報源: ANTARA