バリ発「FOTO Bali Award」創設、精神疾患と気候変動をテーマにした写真家2名に授与
Nuanu Social Fundが主催する写真賞「FOTO Bali Award」の第1回受賞者が発表された。バリで精神疾患を持つ人々を撮り続けるRudi Waisnawa氏と、インドネシア各地の気候変動の影響を記録するIrene Barlian氏が選ばれ、各自2200万ルピアの支援金を受け取る。約100件の応募から選出された。
バリのクリエイティブシティ「Nuanu」が主催するFOTO Bali Festivalの一環として創設された「FOTO Bali Award」の第1回受賞者が発表された。この賞はNuanu Social Fund(NSF)による助成金付きの賞で、新たなプロジェクト制作を条件とせず、写真家がこれまでの活動を継続できるよう資金支援する点が特徴。
受賞者の一人、バリ人写真家のRudi Waisnawa氏(I Kadek Rodi Artawan)は、2014年から12年にわたりバリで精神疾患を持つ人々を撮影し、彼らを取り巻く偏見への啓発活動を行ってきた。この活動は写真家Nicky Hogan氏との共同制作で写真集にもなっている。
もう一人の受賞者Irene Barlian氏は、2020年からNational Geographic Societyの支援を受けて進めているプロジェクト「Land of the Sea」で、インドネシア各地で気候変動の影響を直接受けているコミュニティの生活を記録している。同作品は2022年のLeica Oskar Barnack Awardの最終候補にも選ばれ、シンガポールでも展示された。
両者は約100件の応募の中から、PannaFoto InstituteのNg Swan Ti氏ら3名の審査員によって選出され、それぞれ2200万インドネシアルピア(約20万円弱)の支援金を受け取る。
FOTO Bali Festivalは2025年に創設され、2026年の第2回では80カ国以上から約700件の応募、24カ国38組の作家が参加し、約2万5000人が来場した。バリが国際的な写真文化の拠点として存在感を高めていることを示す動きといえる。
考慮すべき事項
バリ滞在中に写真やアートに関心がある旅行者・在住者は、Nuanu Creative CityやFOTO Bali Festival関連の展示・イベント情報を公式チャンネルで確認すると、現地の社会課題や文化への理解を深める機会になる。次回開催時期は事前にチェックし、混雑するイベント時期は宿泊予約を早めに行うとよい。