デンパサール市、歴史地区ガジャマダ通りを観光・文化拠点として再整備
バリ島デンパサール市は、中華街として知られる歴史地区「ガジャマダ・ヘリテージエリア」の再整備を進めている。大型車両の通行制限や歩道拡張により歩行者に優しい街並みを目指し、地元の中小企業(UMKM)や伝統市場と連携した観光・文化拠点化を図る。2025年9月の洪水被害を受けた同地区の再生プロジェクトとなる。
バリ島デンパサール市中心部にある「ガジャマダ・ヘリテージエリア」(ガジャマダ通り、タムリン通り、ベテラン通りを含む歴史地区)で、再整備工事が進められている。同地区は市条例により文化遺産保護区域に指定されており、中華系住民が多く居住・商業活動を行っていることから「ガジャマダ・チャイナタウン」とも呼ばれる。金製品店、繊維店、薬局、寺院(クレンテン)、カフェなどが立ち並び、バドゥン市場やクンバサリ市場とも直結している。
同地区は2025年9月中旬に洪水被害を受けており、今回の再整備はその復旧と合わせて進められている。デンパサール副市長のI・カデック・アグス・アリヤ・ウィバワ氏によれば、第一段階として大型バスやトラックの通行を制限し、歩行者が安心して歩ける環境づくりを進めているという。
市はこの地区を、サヌール地区(観光収入で地方歳入約162億ルピアを生み出した実績がある)に続く経済的ポテンシャルを持つエリアと位置付けている。隣接するクンバサリ市場やバドゥン市場と歩道でつなぎ、歴史観光・ショッピング・グルメを一体化させた都市観光体験の創出を目指す方針だ。
併せて、地元職人や中小事業者への技術支援、デジタル販促支援、定期的な文化イベント(音楽、アート展示、伝統芸能など)の開催も検討されており、馬の像、ゼロポイント時計塔、チャトゥル・ムカ像といった歴史的建造物の保存も重視されている。
考慮すべき事項
ガジャマダ通り周辺を訪れる際は、工事中のため歩道や交通規制に注意し、大型車両の通行制限区間では公共交通機関やオジェック(バイクタクシー)の利用を検討すると良い。隣接するバドゥン市場・クンバサリ市場では地元の工芸品や土産物を購入でき、中華系の伝統的な店舗や寺院見学も楽しめる。旧正月(インレック)の時期は特に装飾が美しいため訪問のタイミングとしておすすめ。工事の進捗により営業時間や通行可能エリアが変わる可能性があるため、訪問前に現地の最新情報を確認することが望ましい。
情報源: ANTARA News Bali