バリ島、ごみ問題解決へ「教育」「小さな成功」「持続可能な仕組み」が鍵に
かつて日本人観光客に人気だったバリ島だが、近年はオーストラリアや中国、インドからの旅行者が増加し存在感が変化している。現地の会議では有機ごみとプラスチックごみが観光地の大きな課題として指摘され、解決には教育・小さな成功事例・持続可能なビジネスの仕組みが必要との議論があった。
インドネシア・バリ島は1990年代から2000年代にかけて日本人観光客に絶大な人気を誇り、少なくとも2008年までは国・地域別で来訪者数トップだった。しかし近年はオーストラリア、中国、インドなどからの旅行者が急増し、日本人の相対的な存在感は低下しているとされる。
この夏、特定非営利活動法人・未来対話青年協議会(FDJC)が主催する「みらい会議」が現地で開催され、バリの学識者や産業界の関係者とともに観光地が抱えるごみ問題について議論が行われた。会議では、有機ごみとプラスチックごみの双方が観光地バリにとって大きな課題であることが確認された。
解決に向けては「教育」「小さな成功事例の積み重ね」「ビジネスとして持続する仕組み」の三つが不可欠であるとの見方が共有された。世界銀行の統計によると、2025年のインドネシアの1人当たりGDPは約5,060ドルに達し、ベトナムも同水準、フィリピンも追随する見込みで、東南アジア全体の経済成長とともに環境への社会的な関心も今後高まっていくと予想される。
日本が培ってきた分別・リサイクルの知恵を現地の文化と融合させ、新たな資源循環の仕組みを構築できるかが今後の課題として挙げられている。
考慮すべき事項
バリ島を訪れる観光客は、現地のごみ分別ルールやリサイクル活動への協力を心がけると良い。ホテルやツアー会社が実施する環境保全活動に参加することで、持続可能な観光への貢献になる。プラスチック製品の使用を控え、マイボトルやエコバッグを持参するなど、日常的にできる小さな行動が観光地の環境負荷軽減につながる。
情報源: プラジャーナル PJ