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観光・イベント公開日: 2026年9月7日

バリ島サヌールに医療特区、国際病院開業も「敷居高い」現地の声

バリ島南東部サヌールの医療特区で2025年6月、国際病院「バリ・インターナショナル・ホスピタル」が開業した。外国人医師の特例勤務や海外クリニックの誘致が進み、医療ツーリズムの拠点化が図られているが、料金は高級ホテル並みで、地元住民には縁遠い存在との声もある。

インドネシア有数の観光地バリ島には経済特区が2カ所あり、そのうち1つがサヌール北部にある医療特区だ。2022年に政府から指定を受け、41ヘクタールの敷地で開発が進む。2025年6月にはプラボウォ大統領が中核施設「バリ・インターナショナル・ホスピタル(BIH)」の開業を宣言した。

BIHは病床数255床で、循環器内科や腫瘍内科などの専門医を配置。インドネシアでは通常外国人医師の医療行為が禁止されているが、この特区では特例として外国人医師の勤務が認められており、開業時点で11人が医師免許を取得している。

特区内にはバリ最古の国際ホテル「バリ・ビーチ・ホテル」がリニューアル開業したほか、ドイツ系の抗炎症老化対策クリニック、韓国・ブラジル・シンガポールなどの美容外科、植毛、審美歯科クリニックなど計20施設が建設中。マレーシア企業による幹細胞治療施設や、サービスアパート運営大手による居住棟の建設も進む。

背景には、インドネシアの富裕層を中心に年間200万人が治療目的で近隣国へ渡航し、年間約1兆3,300億円を治療費に費やしているという事情がある。

ただし料金は個室が1日220万ルピア、プレジデントスイートは550万ルピアと高級ホテル並み。2026年3月末までの累計患者数は約1万4,950人で外国人が6割を占める一方、サヌールに住む日本人の中には「敷居が高くて院内に入ったことすらない」と話す人もおり、一般市民が気軽に利用できる医療環境の実現にはまだ時間がかかりそうだ。

考慮すべき事項

医療ツーリズム目的でバリ島渡航を検討する場合は、事前にBIHなど施設の公式サイトで診療科目・料金・外国人医師の対応可否を確認し、保険適用範囲や緊急時の対応体制も含めて比較検討することを推奨する。在住者は既存の現地クリニックや日本語対応可能な医療機関の情報を併せて把握しておくと安心だ。

情報源: Yahoo!ニュース