バリ州、洪水対策へIT活用の水管理システム導入へ 2026年から本格運用
国営水資源管理会社ジャサ・ティルタI(PJT I)は、2025年9月にデンパサールで発生した大規模洪水を教訓に、IT技術を活用した「スマート水管理システム(SWMS)」の導入を進めている。2026年からバリ・プニダ川流域の管理を本格的に担い、自動雨量計・水位計の設置やBMKGとの連携による早期警報体制を強化する方針。
インドネシアの国営水資源管理会社ジャサ・ティルタI(PJT I)は、バリ州における洪水対策として「スマート水管理システム(SWMS)」の導入準備を進めていると発表した。2025年9月にデンパサールで発生した大規模洪水を受けた対応策で、公共事業省水資源総局から2026年よりバリ・プニダ川流域の管理を委託されることに伴う措置。
PJT I バリ・プニダ流域水資源課のハミム・グフロニ課長によると、従来の手動による監視体制では水害リスクへの対応が遅れがちだったため、IT技術を用いたリアルタイム監視システムへの切り替えを進めるという。同技術はすでに他の5つの河川流域で導入実績がある。
今年度の第一段階として、デンパサールおよびバドゥン県内の重要地点――特にトゥカッド・マティ川とムアラ貯水池周辺――に、自動雨量観測局(ARR)2基と自動水位観測局(AWLR)2基を設置する契約手続きが既に始まっている。
収集されたデータは、マラン市にあるPJT Iのコマンドセンターにリアルタイムで送信され、水位状況は「緑・黄・赤」の警戒レベルに自動分類される。上流部での急激な水量増加を早期に検知し、大規模な洪水流入前に貯水池の水を計画的に放流する「早期放流」対応も可能になるという。
PJT Iは今後、バリ・プニダ流域全体で追加の観測局設置を検討するほか、BMKG(気象・気候・地球物理庁)と連携し、4〜5日先までの降雨予測に基づく早期警報の精度向上も目指す。
考慮すべき事項
雨季(11月〜3月頃)にバリを訪れる、または在住する場合は、デンパサール市内やバドゥン県、特にトゥカッド・マティ川周辺やスミニャック・チャングー方面の低地エリアでは大雨時に冠水リスクがあることを念頭に置く。BMKGやバリ州防災局(BPBD)が発表する気象警報・洪水情報を定期的に確認し、豪雨時は地下駐車場や低地の宿泊施設・店舗の利用を避け、移動ルートは事前に複数確保しておくとよい。
情報源: ANTARA News Bali