バリが地震・津波対応訓練の実施地に、TNIが大規模防災演習を実施
インドネシア国軍(TNI)は2026年、バリ島のデンパサール・メルタサリ海岸などを舞台に地震・津波を想定した大規模な防災訓練「LKO」を実施した。観光地としての人の流動性の高さを踏まえ、軍・警察・行政・医療機関などが連携対応力を検証した。実際の災害発生ではなく訓練であり、現時点で一般の生活や渡航に支障は出ていない。
インドネシア国軍(TNI)は、Kogabwilhan II(第2統合地域防衛司令部)による「防災能力準備訓練(LKO)」の一環として、バリ島を地震・津波対応の実地検証の場に選び、大規模な演習を実施した。訓練6日目となる土曜日には、デンパサール市のメルタサリ海岸エリアでKogasgabpad Kodam IX/Udayanaによる野外訓練が行われた。
訓練では、現場部隊の対応力だけでなく、指揮統制の手順、部隊間の相互運用性、TNIと関係機関との連携体制なども検証された。Kogabwilhan II司令官のムザファル空軍中将は、インドネシアが地震・津波を含む自然災害の高いリスクを抱えていることから、全組織の準備態勢を継続的に検証・強化する必要があると説明した。
バリ島が訓練地に選ばれた理由は、インドネシア中部の地殻活動による地震・津波の脅威という地理的特性に加え、国際的な観光地であり住民・観光客の移動が非常に活発である点が挙げられている。これにより、災害対応は地元住民の安全確保だけでなく、観光客の避難・移動支援という側面も持つとされている。
訓練にはTNI陸海空軍のほか、BNPB/BPBD(国家・地方防災庁)、Basarnas(捜索救助庁)、警察、地方政府、医療関係者などが参加し、多機関連携が試された。また訓練に合わせ、周辺住民への生活物資1,200パッケージの配布や、Puputan Niti Mandala Renon広場での無料診療も行われた。同広場は訓練上、被災者の避難先として想定されている。
なお、これは実際の地震・津波の発生を伝えるものではなく、将来的な災害への備えを検証する訓練であることに留意が必要。
考慮すべき事項
これは実際の災害ではなく防災訓練の報道であり、現時点で避難や渡航制限の必要はない。ただしバリ島は地震・津波リスクのある地域であるため、滞在中は宿泊先や訪問先での避難経路・避難場所を事前に確認し、津波警報が出た場合の海岸沿いエリアからの高台への移動ルートを把握しておくとよい。パスポート等の重要書類はコピーを取り、緊急連絡先を控えておくことも有効な備えとなる。
情報源: ANTARA News Bali