バリ州知事、観光客1630万人達成も渋滞・水不足など課題を警告
バリ州のコスター知事は2025年に観光客数が1630万人に達したと発表する一方、渋滞、ごみ増加、水資源の逼迫などインフラの遅れが深刻化していると警告した。州政府は道路整備やごみ処理、水供給の拡充などの対策を進める方針。
NusaBaliの報道によると、バリ州のワヤン・コスター知事は2026年7月20日、デンパサールの州庁舎で開催された地域開発調整会議で、2025年の観光客数が外国人約705万人、国内客約930万人の合計約1630万人に達したと発表した。これはバリの総人口約450万人の約4倍にあたる規模で、バリはインドネシアへの外国人訪問者全体の45.8%を占める主要な玄関口となっている。
観光による経済効果は大きく、外国人観光客1人あたりの平均支出は約1522米ドル、総額は約176兆ルピアに上り、州の経済成長率は5.82%を記録。貧困率はインドネシア国内最低の3.42%、失業率も1.45%にとどまるなど好調な数字が並ぶ。
一方でコスター知事は、観光客の「高い移動性」と多様化するニーズがさまざまな課題を生んでいると指摘。土地転用、ごみの増加、生態系への損傷、清潔な水資源への脅威、そして渋滞が主な問題として挙げられた。「私たちのインフラや公共サービスは、活動の増加に十分に追いついていない。渋滞は大きな懸念事項だ」と知事は述べた。
州政府は対策として、家庭レベルでの発生源ごみ処理の強化、カランガスムやジェンブラナなど水資源が脆弱な地域への給水拡大、ガス火力発電所の開発によるエネルギー安全保障の強化、有機農業の推進、地域間連結性向上のための道路インフラ整備の加速などを進めるとしている。さらに、ケタパン〜ギリマヌク〜カランガスム間の海上物流ルート開発も推進しており、特に休暇シーズンや宗教行事の際に主要道路で発生する渋滞の緩和が期待されている。
知事は「渋滞が早急に解決されなければ、バリは観光地としての質と競争力の低下というリスクを抱えることになる」と強調し、インフラ整備、環境管理、公共サービスの強化を一体的に進める必要性を訴えた。
考慮すべき事項
観光客は、特に休暇シーズンや宗教行事の際にデンパサール周辺や主要幹線道路で深刻な渋滞が発生しやすいため、移動には余裕を持ったスケジュールを組み、可能であれば早朝や夜間の移動を検討するとよい。在住者は、地域によって断水や水質の変化が起こり得るため、生活用水の確保に注意し、自治体からの給水情報をチェックしておくことが望ましい。またごみの分別・削減など、地域の環境負荷軽減の取り組みに協力することも推奨される。
情報源: Bali Discovery | News on Bali Tourism & Life Since 1998